診療・リハビリについて

一般整形外科

関節外科(膝や足の痛み、肩、肘、手の痛みなど)、脊椎外科(首や腰の痛みや変形)、代謝性疾患(骨粗鬆症、痛風など)、外傷(四肢の骨折、捻挫、脱臼など)、先天性疾患(股関節脱臼、内反足、側弯症など)などの疾患を診察いたします。
四肢の外傷(けが)の専門は整形外科医です。手足の擦過傷でも人体を痛めることも少なくありません。整形外科医の診断を受けることをお勧め致します。

スポーツ整形外科

スポーツ外傷を診察します。一般整形外科との違いは治療に、トレーニングやストレッチングの重要性が含まれることです。また時にはテーピングなどが必要なこともありますのでご指導致します。手術が必要なときはトップレベルの専門医を紹介します。

リウマチ科

関節リウマチは、からだのあちこちの関節に炎症が起こり、関節がはれて痛む病気です。進行すると関節の変形や機能障害(使えなくなること)が起こります。 人口の0.4~0.5%、30歳以上の人口の1%にあたる人がこの病気にかかるといわれています。どの年齢の人にも起こりますが、30歳代から50歳代で発病する人が多く認められます。また男性より女性に多く認められます(約3倍)。

関節リウマチの症状は、さまざまでとくに発病初期には個人差が大きく、また、関節リウマチ以外にも関節の痛みを伴う病気は沢山あります。たとえば膠原病があります(慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス.強皮症.多発性筋炎・皮膚筋炎.シェーグレン症候群.混合性結合組織病.結節性多発動脈炎.リウマチ熱.リウマチ性多発筋痛症)。当院に受診した患者さんでも、関節リウマチでなく膠原病と診断されて膠原病専門医に紹介した方が多くいます。しっかりとした診断が必要になりますが、初期のときは診断が難しいのも現実です。

関節リウマチの診断には、アメリカリウマチ協会(ARA)(現 アメリカリウマチ学会(ACR))がつくった診断基準が使われています。

この診断基準は、

(1)1時間以上続く朝のこわばり
(2)3個所以上の関節の腫れ
(3)手の関節(手関節、中手指節関節、近位指節関節)の腫れ
(4)対称性の関節の腫れ
(5)手のエックス線写真の異常所見
(6)皮下結節
(7)血液検査でリウマチ反応が陽性
の7項目からできています。

このうち4項目以上満たせば関節リウマチと診断します。 ただし、(1)から(4)までは6週間以上持続することが必要です。

検査
関節リウマチの診断をするときに役立つ検査に、血清のリウマチ反応、血沈、CRP、手のエックス線写真があります。抗CCP抗体は早期から陽性になり特異的な検査です。 最近はMRIや超音波検査も行うようになりました
治療
関節リウマチの原因は不明なので、リウマチの原因をとりのぞく根治療法は今のところ期待できません。しかし、メトトレキサートなどの抗リウマチ薬や生物学的製剤を積極的に使うことによって患者さんのQOLを維持し、寛解を導くことが治療の目標となってきました。薬物治療は、早期に抗リウマチ薬や免疫抑制薬を使うようになりました。また、生物学的製剤も治療効果がすぐれています。
当院では生物学的製剤は使っていませんので、早期にリウマチ専門病院を紹介しています。下記が紹介病院です
*杏林大学病院リウマチ科
*東京女子医大リウマチセンター
*多摩総合医療センターリウマチ科
*河北総合病院リウマチ科
(更新日2013年2月10日)

骨粗鬆症

骨量が減少して骨折しやすくなった状態が骨粗鬆症です。閉経後の女性に多く発症するのが特徴です。 骨は、からだを支え、カルシウムの貯蔵庫として働いています。骨は固く、一度発育したら変化がないように見えますが、実は絶えず古い場所は壊され新しく作られています(骨サイクル)。この骨サイクルが何らかの理由でおかしくなった時に、骨粗鬆症は起こります。
骨粗鬆症の診断には、骨塩量測定を行います。当院で行っている方法は前腕骨のレントゲン検査であるDEXA法です。直ちに結果がでますので40歳をすぎた女性は一度検査することをお勧めします。
治療方法
ビスフォスフォネート系薬剤、活性型ビタミンD、ビタミンK、カルシウム製剤の投与や、SERM、遺伝子組換えヒトPTH(1-34)の投与が行われます。
この中でビスフォスフォネート系薬剤(フォサマック®、ボナロン®、ベネット®、アクトネル®など)とラロキシフェン(エビスタ®)、バゼドキシフェン(ビビアント®)が、骨量を上げるエビデンスがあるため、第一選択薬になっています。ビスフォスフォネート系骨粗鬆症治療薬の週1回服用型製剤が使用されていましたが、月一回服用製剤も多くなってきています。一方、ラロキシフェン・バゼドキシフェンは1日1回食事や時間に関係なく服用できる、閉経後高コレステロール血症改善、乳癌抑制効果といったメリットがあります。骨量を上げるのは遺伝子組換えヒトPTH(1-34)(テリパラチド)の注射が一番強いと思われます。週に一回の投与ですが値段が高いのが負担になるかと思われます。

東洋医学

お薬が合わないとか、効果のない方などは東洋医学的な立場から漢方薬を処方いたします。

超音波治療器 アクセラス

骨折は整復固定後の治療は特になく、自然治癒が基本とされてきました。しかし、近年超音波を一定時間骨折部にパルス状(断続的)に照射することで骨の癒合が促進されることがわかりました。この治療器は使用するにあたって痛みや違和感もなく、一日20分の照射で約40%治癒の期間が短縮するとのデータもあり、トップアスリートも使用しています。また、難治化する骨折に対してより高い効果が期待でき、早期社会復帰やスポーツの再開を目指すことが出来ます。

鍼 灸

経口薬が服用できない方や物理療法(低周波、マイクロ波、牽引治療など)で治療効果がない方など鍼灸治療があります。 西洋医学も勉強している専門の鍼灸師がおこないます。 鍼灸師もパルス療法や経絡治療など得意な分野がありますので患者さんに応じて鍼灸師を選ぶことができます。  担当者から一言 当院では、滅菌されたステンレスのディスポーサブル(使い捨て)鍼を使用しています。 鍼は直径0.14~0.2ミリ(人の毛髪が約0.16ミリ)と細いもので、 患者様の体調、体質、症状により治療法、鍼の細さや使用本数は異なります。 置き鍼は数ミリの鍼をシールで貼り付け、数日間効果を持続させます。

鍼治療は、症状の出ている部位以外にも経絡に沿ったツボに鍼を刺していきます。刺した鍼を筋肉緩める目的で10~15分置き、その間赤外線で深部を温めます。その他に、ツボに鍼を刺してすぐに抜く方法もあれば、刺した鍼に電気を流す場合もあります。 鍼治療が苦手な方には軽めの刺激でも十分な治療効果があります。お気軽にご相談ください。

治療コース
・局所(頚、肩、肘、腰、膝など)
・半身(上、下半身のどちらかを中心に)
・全身  ・置き鍼
上記の他に、クイックから全身のマッサージも行っています。 お気軽にご試しください。


検 査

■ レントゲン検査
■ 骨粗鬆症検査
■ 血液検査
■ 心電図検査

リハビリ

運動療法 病気やケガ・障害などで運動機能が低下した方に対し、筋力強化などの運動やストレッチング、 関節の動きを改善することによって人間が本来持っている自然回復力を引き出し、 身体の運動機能を向上させ痛みの予防・改善や転倒予防など、日常生活をよりよく快適に暮らせるようにお手伝い致します。 また、スポーツ障害に対して動作チェックや動作指導、身体のコンディショニングのための運動も行なっていきます。  ~~~~~~~~~ リハビリの中に ◎運動療法:理学療法士が行う ◎物理療法:医療機械を使う ◎鍼灸、マッサージ:鍼灸師やマッサージ師、柔整師などが行う  などがあります。(当院で行えるもの) 他の施設では、言語療法、作業療法、音楽療法etc  参考まで